原発性腋窩多汗症について

⇒原発性腋窩多汗症とは？

病気や障害が無いにも関わらず過剰な量の汗が出てしまう疾患です。

多汗症の中でも原発性腋窩多汗症は大量のワキ汗をかいてしまい、ニオイや衣類の黄ばみの原因となり日常生活に影響を及ぼすことがあり悩んでいる方が多い症状です。

⇒当院では診断基準を満たし、原発性腋窩多汗症と診断された方は保険適応で治療可能です。

診断基準（日本皮膚科学会　原発性局所多汗症診療ガイドライン2015年改訂版より）

明らかな原因が無いまま6か月以上、過剰量のワキ汗をかき続けていること前提とする

下記症状のうち、2項目以上が当てはまる方

✓最初の症状が出るのが25歳以下である

✓左右両方で同じように発汗がみられる

✓睡眠中は発汗が止まっている

✓1週間に1回以上多汗症状がでる

✓家族にも同じ疾患の患者さんがいる

✓ワキ汗によって日常生活に支障をきたす

HDSS（多汗症疾患重症度評価尺度）

HDSSは原発性局所多汗症の重症度を自覚症状により4段階に分類した指標です。

①     発汗は全く気にならず、日常生活に全く支障がない

②     発汗は我慢できるが、日常生活に時々支障がある

③     発汗はほとんど我慢できず、日常生活に頻繁に支障がある

④     発汗は我慢できず、日常生活に常に支障がある

↑重症度３・4に当てはまる方がワキボトックス治療の対象になります。

⇒治療について

外用薬の処方を行っております。

①     ソフピロニウム臭化物ゲル（12歳以上）

②     グリコピロニウムトシル酸塩水和物液（9歳以上）

脇ボトックス注射　

ワキボトックス治療注射（15歳以上）も保険適応で行っています。

保険適応3割負担　約21,600

府中市にお住まいの医療証をお持ちの方は無料で可能（15歳以上）

効果は5～6か月持続します（個人差はあります）

原発性手掌多汗症について

⇒原発性手掌多汗症とは？

病気などの明らかな原因が無いにも関わらず、手のひら（手掌）に

日常生活に支障をきたすほど、沢山の汗がでてしまう状態です。

10代に多く、宿題やテストの答案が汗でしみて破れそうになり、困っていませんか？

大人になっても手汗のために困っている方が多くいらっしゃいます。

診断基準

手の多汗症状が6か月以上続いていることを前提とする

下記症状のうち、2項目以上当てはまる場合、「原発性手掌多汗症」と診断されます。

ü  最初に手の多汗症状が出たのが25歳以下

ü  左右の手のひらに汗をかく

ü  睡眠中は発汗が止まっている

ü  1週間に1回以上、手の多汗症状がみられる

ü  家族に同じ症状の方がいる

ü  手汗のために日常生活に支障をきたしている

→治療について

外用薬の処方を行っています。

オキシブチニン塩酸塩液（12歳以上）